(8)メクレンブルク・フォアポンメルン州 Mecklenburg-Vorpommern
千年の歴史を有するといわれるメクレンブルクおよび戦前までプロイセンのポンメルン州の一部であったフォアポンメルンは、戦後、ソ連により合併させられ、メクレンブルク・フォアポンメルン州となった。東ドイツ時代には、ロストック県、シュベーリン県、ノイブランデンブルク県に分割されていたが、1990年の新州設置法により現在の州となったものである。
産業は、農業のほか造船、港湾、漁業が盛んである。造船は、旧東ドイツ最大の海外貿易港であったロストック市で行われている。
州内には、バルト海に面した海水浴保養地がリューベック湾からリューゲン島に至るまで「真珠の首飾り」のように連なっている。ミューリッツ国立公園をはじめとするメクレンブルクの湖沼地帯は、ドイツで最も広大なレクリエーション地域であり、650の小さな湖と数知れぬ河川により、鳥たちの楽園となっている。
1918年まで騎士領が主であったこの州の大きな都市としては、数世紀にわたって北海、バルト海を制覇したハンザ同盟の都市ロストックのほか、州都シュベーリン、ヴィスマール、シュトラールズンド、ノイブランデンブルク等が有名である。
(写真は、シュベーリン城 メクレンブルク・フォアポンメルン州ホームページより)
メクレンブルク・フォアポンメルン州は、ドイツの北東部、バルト海に面した州であり、州内には、耕地と牧草地からなる農業地帯が広がっている。人口180万人、人口密度は、77人(平方キロ)と、各州の中でもっとも低い州である。
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