ドイツ 各州の横顔

(7) ブレーメン州 Bremen

   


  
 人口約66万人の自由ハンザ都市ブレーメン州は、北海に注ぐヴェーザー川沿いの湿地帯に建設された港湾都市州である。

 ブレーメン市と同市の外港として160年前に北65キロの地点に建設されたブレーマーハーフェン市の2市からなり、面積は、約400平方キロと、ドイツで最も小さな州である。

 ブレーメン市は、1200年の歴史を有し、古くは、北ないし北東ヨーロッパのキリスト教伝道の中心地であり、中世には、ハンザ同盟の一員として隆盛を誇り、商人による都市自治共和国を築き上げてきた。

 グリム童話「ブレーメンの音楽隊」で有名な市の中心の市場広場は、市庁舎、聖ペトリ大寺院、ギルドハウス等に取り囲まれ、ドイツでも屈指の堂々とした古い広場だといわれている。

この広場には、1404年以来、北ドイツ地方における都市の自由と独立のシンボル、剣と盾を持った中世の騎士ローラントの巨像が立ち、ハンザ都市としての往時の繁栄をしのばせている。

 市庁舎の地下にあるレストラン「ラーツケラー」では、ドイツの上質ワイン600種以上が常時そろえられ、観光客の人気スポットとなっている。



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