ドイツ 各州の横顔

(5)ノルドライン・ヴェストファーレン州

     Nordrhein-westfalen 


ドイツ北部に位置し、オランダ、ベルギーと国境を接している。

人口1800万人、ドイツ最大の州である。州の歴史は、比較的新しく、1946年、当時の英国占領軍により創設されたものである。

州内の有名な都市としては、かつての首都ボン、大聖堂とオー・デ・コロンのケルン、鉄の街エッセン、刃物のゾーリンゲン、カール大帝のアーヘン、「ヨーロッパの日本の首都」デュッセルドルフ等が有名である。

 州内には、23のオーケストラ、72の劇場、200の博物館・美術館があり、ドイツの文化の中心地の一つとなっている。

 州内のケルンを中心とするライン川流域の住人は、ラインラント人と称されているが、その性格は、自惚れ、陽気、ユーモア、活気、気まぐれ等の特徴を示し、地理的、歴史的な理由もあって最もフランス人に近いと言われている。

 ドイツのGDPの3分の1は、この州で生産され、45万の中小企業とともに、数多くの大企業が本社をここに構えている。かつては、特にルール地方を中心に、石炭・鉄鋼業が盛んであったが、今日では、化学工業、先端技術産業、サービス産業が盛んである。

経済の自己変革能力と有利な交通インフラの存在、加えて、経済、科学、研究相互間の密接な協力により今後の飛躍的な発展が期待されている。

(写真は、州都デュッセルドルフ、ケー通りの噴水)


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