ドイツ 各州の横顔

(3) ザクセン州 Sachsen   


    東ドイツ時代は、ドレスデン県、ライプツィヒ県およびシェムニッツ県に分割されていたが、1990年、東西ドイツの統一により復活した。

 世界史上、軍事面より、交易、経済、文化などの面で重要な役割を果たしてきたと自賛している。


 バッハ、バロック建築、マイセンの陶器あるいは数多くの詩人を輩出したことで有名である。

 州内の美しい風景が多くの旅行者を引きつけており、かつてのザクセン王国の首都でもあった

 州都ドレスデン、バッハと見本市の町ライプツィヒといった都市だけでなく、田園地帯の小さな町にも名所・旧跡が多い。

 スラブ系のソルビア人、ポーランド系の低地シュレージア人、山岳地帯のフォークトランド人等を含むザクセン人の特徴は、聡明で、視野が広く、落ち着きがあり、暖かい心を持っていると言われている。

 1989年、ライプツィヒにおいて、次いでドレスデンにおいて、民衆が立ち上がり、東ドイツが倒壊することとなったことは、記憶に新しい。

 ザクセン州の企業は、19世紀、20世紀を通じて、ドイツの工業化に貢献した。今日ザクセン州は、旧東ドイツからの新しい五州の中でも最も人口の多い(450万人)州として、新しい経済体制の構築に成功しつつある。

 特に、建築部門、手工業、商業の分野で健闘しており、中小企業の活躍が目覚ましい。新しい出発の一歩を踏み出した中央ヨーロッパの真ん中に位置しているということが強みである。

(写真は、ドレスデン。 dresden.tourismus.deによる。)


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